近所の廃線跡シリーズ:同和鉱業片上鉄道
当店のある兵庫県赤穂市有年は、岡山県備前市に接しており、備前市の中心にある片上港から、岡山県久米郡柵原町(現:美咲町)にある柵原鉱山まで33.8km非電化路線の同和鉱業片上鉄道が走っていました(1991年廃線)。
当店からは岡山県備前市まで車で30分、岡山県津山市まで車で60分強でいくことができますので、柵原鉱山資料館に寄った時に見た同和鉱業片上線の展示資料を紹介したいと思います。
柵原鉱山は、同和鉱業(現;同和ホールディングス)によって開発された、褐鉄鉱、硫化鉄鉱を中心に採掘された鉱山です(1991年閉山)。褐鉄鉱は鉄の原料、硫化鉄鉱はおもに硫酸の原料として用いられ、備前片上港までの鉱石運搬のために敷設されたのが同和鉱業片上鉄道です(1923年開業)。貨車中心でありながら、旅客も運び、往時は鉱山も含め栄えたそうです。
しかし、1960年代から工業排煙の脱硫化装置の普及に伴い、安価に硫酸の原料である硫黄が入手できるようになり、硫化鉄鉱を主力にしていた柵原鉱山はその規模を縮小化し、鉱山の閉山とともに、片上鉄道も廃線になりました。
当店では郷土資料や廃線鉄道関連本、その他様々な書籍を取扱しております。お気軽にお問合せご相談ください。
関連情報